【管理職必見】1on1ミーティングがもたらす3つの効果と方法
1on1ミーティングをお聞きしたことがございますでしょうか??
最近は「ヤフー」が部下を成長させるコミュニケーション方法として1on1を実践していることも有名になりました。
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
- 作者: 本間浩輔
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今回はそんな"1on1 MTG"についてお伝えいたします。
<目次>
1on1MTGとは
1on1MTGとは言葉の通り、上司と部下が1対1の場を作りコミュニケーションをすることです。
部下が普段の仕事を通じて感じる「楽しいこと」「苦しいこと」「やりたいこと」などを上司が聞き、適切なアドバイスをすることで、部下が内省し自己成長につなげることが大きな役割です。
類似したものとして定期評価のフィードバック面談がありますが、この1on1MTGでは”コーチング”の要素が求められるため、上司もしっかりとした準備が必要になります。
<コーチングに関する記事はこちら>
部下育成で抱える悩み
あなたの会社にも、
・チームによって定着率が違う
・チームによって職場雰囲気/関係性が違う
・チームによってメンバーの主体性が異なっている
などの現象は起きていないでしょうか?
また、その結果、”チームの業績に大きく差がついている”などの現象は起きていないでしょうか?
これらは、部下の才能・性格の問題ではなくチームマネジメントの問題かもしれません。
また、もしそうなら、マネジメントの方法を変えることで劇的にチームの成績が向上する可能性があります。
その方法の一つとして1on1MTGがあります。
1on1MTGがもたらす効果
社員の定着率の向上
1on1MTGにて、定期的にコミュニケーションをとることで上司の部下に対する理解度が高まります。
同時に、部下が「人間関係」「自己のキャリア」など、現在何に対して悩みを抱えているのか把握することができ、随時上司がその悩みに対して適切なアドバイスを行うことができれば部下の会社に対する不満がなくなり、定着率の向上につながります。
社員が主体性を持ち能動的に動く
1on1MTGでは”コーチング”をすることが必要です。
これは上司が部下に対して業務を教えるなどの”ティーチング”とことなり、上司はあくまでも思考のサポートだけを行い、部下が自ら答えを導き出すのがポイントです。
例えば、BIツールの情報収集業務を依頼されている部下がその方法に悩んでいるとします。
ティーチングであれば
「このような項目でこのような手法で何ツール分調査したらいい」
のように業務の実践方法を答えますが、コーチングでは
「その情報収集結果は誰がどのような目的で活用するものなのか」
「そのためにはどのような事を調査したらいいか」
のように、思考フレームを教えるだけで中身は部下自身に考えさせます。
このように、部下が自ら考える環境を作ることで主体性が身につき、業務の+αを能動的に考える人材に育っていきます。
<コーチングに関する記事はこちら>
社員が自らを内省することができる
1on1MTGで行うべきことの1つが”部下が日々の業務を振り返る”ことです。
日々の業務の中で、”何を感じ””何を考え””何を行うべきか”を上司の思考サポートのもと振り返ることで次のアクションを決めることができます。
また、次の1on1MTGの際にそのアクションを振り返ることで、部下が自身で内省し、独自でPDCAを回すことができる人材に育っていきます。
このように1on1MTGは社員育成に大いに役立ちます。
1on1MTGの実践方法
では、実際に1on1MTGを行う方法についてお伝えします。
日にち決め
原則1~2週間に1回です!
評価FBとは異なり、意図的にコミュニケーションをとる場を作る必要があります。
そのため、1回15分でも良いので最低でも2週間に1回は行いましょう。
実際に私も毎週月曜日に15分間のリモート1on1面談を行っています。
短サイクルでコミュニケーションをとって高頻度で振り返ってこそ1on1MTGは意味があります。
そのためにも、ポイントは”続けられる仕組み”を作ることです。
わざわざ会議室で行うのではなく、WEB会議ツールやカフェなどで行うのが理想です。
事前準備
大まかに話す内容を決めなければ、ただの雑談になってしまいます。
毎回同じテーマでも構いませんのでどのような内容を話すかを事前に決めましょう
なお、私は以下の3つのどれか1つを毎回聞いています。
「最近の業務で一番おもしろかった事」
「最近の業務で疑問に思っていること/つまずいていること」
「今現在取り組んでみたいこと」
本番
ポイントは一つの内容について、上司が思考サポートをしながら部下が7~8割話す形にすることです。
あくまでも、部下が自ら考え答えを導きだす/内省することがポイントですので、上司が長々と話すのはNGです。
慣れてくると、想定していた時間より短い時間で終わるようになります。
その場合は、今後の予定時間を短縮したり、MTG期間を2週間→3週間のように伸ばすとよいでしょう。
また、MTGをしながらメモを取るのがポイントです。
その際は、互いに内容を確認できるように、GoogleDocumentやGoogleKeepなどの簡単にコラボレーションでき、同時に閲覧編集できるツールを使用するのがオススメです。
まとめ
MTGメモをもとに1~2分程度でMTGの内容をまとめましょう。
そして、次のアクションがある場合は再度確認し、部下がすぐに実施できるようにしましょう。
最後に
元人事コンサルタントの経験からお伝えしますと、人の成長は”どれだけ高頻度で自己を振り返られるか”が、ポイントです。
毎日雑談をしていても、このようにしっかりと部下が自信を振り返り、思考のサポートをする機会はないのではないでしょうか?
評価FBをしていても、このように高頻度で振り返り→確認→次のアクション→振り返り…というサイクルを回せていないのではないでしょうか?
1on1MTGを行うことで、人材育成の一助、そして強固なチームビルディングができるようになりますので、ぜひとも実践くださいませ。
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
- 作者: 本間浩輔
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/03/25
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